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BAチームの研修:頭脳をアップデート、 チームの絆もアップ!

23/06/2025

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Thu Phan T. H.

BAは本来“Business Analyst”の略ですが、今日は日常の仕事から少し“Break Away(ブレイク・アウェイ)”する意味で捉えてみましょう。 

私たちBAチームは、日本人トレーナーによるとても楽しくて、ためになる研修 に参加してきました。 重要なスキルを学べただけでなく、日本人のプロフェッショナルな視点やロジカ ルな働き方、そして“かたくない”商談術まで体験できました!

ロジカルシンキング 〜 伝える力は論理的思考から 

今回の研修は、単なる「ロジカルシンキング」ではなく、「BAがどのようにしてお 客様に伝わりやすく説明するか」に集中されていました。それに加えて、同じ内 容を伝えても、人によって解釈が違う状態を避けるための伝え方も共有されま した。 

トレーナーが紹介してくれたキーワードがこちらです: 

※一文一義:1つの文には1つの意味だけを伝えるということです。1文に複数 の意味を詰め込むと、相手にとって理解しづらくなるからです。

BAチーム研修

私たちって、語彙力や文法が上がると、つい難しい言い回しや表現を使いたく なるんですよね。でも、授業中にトレーナーが、僕たちの頭の中の鍵をひとつ開 けてくれたんです。ざっくり言うと、こんな感じでした: 

「本当に上級なのは、難しいことを一番シンプルに伝えられる人です」 

その通り!プロジェクトのコミュニケーションでは、難しい言葉を使った長い文章 よりも、素早く、分かりやすく、納得感のある伝え方が優先されます。 

そして、このような伝え方を実現するための強力な「武器」の一つが、ピラミッド 構造(Pyramid Structure)による情報整理の手法です。 

ピラミッド構造の基本原則は下記の通りです: 

● トップダウン型コミュニケーション:最初に結論、その後に理由や根拠。 

MECEMutually Exclusive, Collectively Exhaustive): 各要素が重ならず、かつ全体を網羅。

情報の構造はこうなっています: 

1. トップ(メインメッセージ): 

● 一番伝えたい結論 

● 最初に述べる 

2. 中段(キーポイント): 

● 結論を支える理由やサブメッセージ 

● 2〜4つが理想 

3. 下段(サポートエビデンス): 

● データや具体例、詳細な補足 

以下は、授業で実際に取り組んだ課題「Supreme TechPRポイントは何です か?」に対してピラミッド構造を使って整理した一例です。 

ロジカルシンキング 〜 伝える力は論理的思考から 

この構造で問題を発表してみたら、驚くほど分かりやすくて論理的だと、みんな びっくりしていました。

3. 商談術:まだ言語化されていないニーズを引き出す 

次の内容に入ると、トレーナーは私たちに考えさせられる二つの意見を突然 「投げかけて」きました。 

「ほとんどのお客様は、最初からニーズを明確にしているわけではない」

「購買の7080%の決定は、会話と諮問の中で形成されていく」 

「購買の70〜80%の決定は、会話と諮問の中で形成されていく」 

では、BAとして、どうやって顧客が自覚していない・言語化していない潜在ニー ズを引き出すのでしょうか? 

こちらは、BAにとって非常に役立つ2つのテクニックです: 

SPIN質問:状況(Situation)、問題(Problem)、影響(Implication)、潜在 ニーズ(Need-payoff)の4つのステップで質問を行うことで、顧客が核心 的な課題に気づけるよう段階的に導いていく手法です。 

BAF法:利点(Benefit)、根拠(Advantage)、機能(Feature)の3つの観 点から分析を行うことで、交渉を説得力のある、的を射たものにするアプ ローチです。

これらを活用して、実際に「このバッグを売ってみよう」という模擬演習を実施! (質問を書き出す) 

BAチーム研修

チームをBA役と顧客役に分けてロールプレイを行い、質問の仕方を少し変える だけで顧客が「自分が本当に欲しかったもの」に気づく瞬間がたくさん見られま した!

BAチーム研修

(相手と練習する) 

単純に「どんなバッグをお探しですか?」と聞く代わりに、SPIN質問を使えば、 BAはお客様が本当に必要としているバッグの姿を引き出すことができます。 

SSituation – 現状):「普段はどんなバッグをお使いですか?」 ● PProblem – 課題):「今使っているバッグで、収納が足りなかったり、服 と合わせにくいと感じたことはありますか?」 

IImplication – 影響):「もし荷物が全部入らなかったり、シーンごとに バッグを変える必要があると、不便に感じませんか?」 

NNeed-payoff – 潜在ニーズ):「もし、どんな場面にも合う、収納力が あり、かつおしゃれなバッグがあったら便利だと思いませんか?」 

さらに、BAF技術を使って魅力を具体的に伝えます:

Benefit(利点):「このバッグなら通勤、お出かけ、出張にも使えて、スタ イリッシュでスマートな印象を保てます。」 

Advantage(強み):「オフィスユーザーに大人気で、実用性が高いと評 判です。」 

Feature(特徴):「3つの便利なポケットがあり、防水素材を使用していま す。」 

こうしたシンプルながらタイミングの良いテクニックを使うだけで、BAはお客様 に「本当に必要なもの」を気づかせ、よりスムーズな意思決定を後押しできるの です! 

4. ソフトスキルこそ、BA必殺技! 

ソフトスキルのないBAは、マントのないヒーローみたいなもの!それは何かが 足りないって感じですね。 

ピラミッド構造での論理的な伝え方から、 SPIN質問・BAF法によるニーズの引 き出し方まで、 どれもBAとして顧客の前で自信を持って話すための“武器”で す。 

これらのスキルがあれば、単に要望に応えるだけでなく、 顧客に「おぉ!」と思 わせて、自然と契約を取り付けることも夢じゃない!

BAチームはコース終了時に証明書を受け取りました

あなたはもう“武器”をしっかり装備しましたか? 

まだなら、次の会議でぜひ気軽に試してみてくださいね!

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    SupremeTechで海外インターンシップを開催しました

    この度SupremeTechにて初となる、海外インターンシップを開催しました。 福島県会津大学様より2名の学生を受け入れ、約1ヶ月間ベトナム・ダナンのオフィスにて弊社が用意した独自のカリキュラムに沿ってインターンシップを行いました。 インターンシップを通して行った活動について、本記事でまとめていきたいと思います。 SupremeTechとは? SupremeTechはベトナム中部の都市ダナンに位置する開発会社で、設立してから現在4年目を迎えています。 スクラム開発を得意としており、これまで数多くの価値あるプロダクトの開発を行ってきました。 現在在籍している社員数は約170名ほどで、数あるダナンのIT企業の中でも比較的大規模な会社になりつつあります。 社員にはベトナム人のみでなく日本人やアメリカ人も在籍しており、飛び交う言語もベトナム語や英語、日本語など様々です。 このグローバルな環境の中で会津大学からお迎えしたインターン生のお二人には、様々な課題にチャレンジいただきました。 今回SupremeTechの海外インターンシップに参加いただいたMさん(写真左)とSさん(写真右) インターンシップを実施する目的 SupremeTechではCSR活動の一環として日本の人材教育に貢献するため、インターンシップの受け入れを実施することになりました。 インターンシップを通じて海外で働くことへの興味・関心を高め、将来的には日本からのグローバル人材輩出に貢献できればと考えております。 海外インターンシップ活動中の様子 海外インターンシップということで、英語を使わざるを得ないカリキュラムを数多く用意しました。 それでは早速活動の様子を見ていきましょう。 海外インターンシップ:第1週目 インターンシップ最初の週は、ビジネスアナリストチームメンバーとの顔合わせから始まりました。ビジネスアナリストとは顧客とベトナム側開発チームとの間に立ち、顧客の要件調整や仕様調整等を行う重要な役割のうちの一つです。 ビジネスアナリストチームはほとんどがベトナム人で構成されています。 会津大学インターン生のお二人には、ビジネスアナリストチームの一員となり様々な課題に取り組んでいただきました。 まずはインターンシップの課題の一つである、オリジナルアプリ開発のためのブレインストーミングを行いました。 インターンシップの最後には、全社員の前でインターン生たちが考えたオリジナルアプリのプレゼンテーションを行うというミッションがあります。 社員のほとんどは日本語話者ではないため、英語でプレゼンテーションを行う必要があります。 いち早く英語で話す環境に慣れるため、研修は基本的に全て英語で行いました。 最初は英語で話すことに戸惑っている様子でしたが、徐々に英語で話す環境にも慣れていっているようでした。 海外インターンシップ:第2週目 第1週目ではビジネスアナリストチームとのやり取りがメインでしたが、第2週目からは別の開発チームとの連携も増えていきました。 まずは弊社の自社プロダクトの一つである、Miahire開発チームのプロダクト説明会に参加しました。 MiahireはAI搭載の動画面接ツールで、採用活動における採用工数を大幅に削減することができます。 (Miahireをもっと知りたい方はこちらから) プロダクトの開発工程について、直接開発チームから学べる良い機会になりました。 オリジナルアプリの開発も継続して行いました。 第1週目では作りたいアプリの必要な機能を洗い出し、自分たちのアイデアを固めることに集中しました。 第2週目ではオリジナルアプリに必要な機能を作るためのタスクの細分化および工数見積もりを行いました。 次の1週間でやるべきことを一覧化することで、計画的にタスクを進めることができました。 また、研修カリキュラムの一つとしてスクラム開発研修を行いました。 スクラム開発とは様々な分野で利用されるプロダクト開発手法の一つです。 計画・開発・テスト・レビューを1週間〜4週間の期間で行い、この開発周期を繰り返しながらプロダクトを作り上げていきます。 オリジナルアプリの課題もスクラム開発のやり方で進めており、実際に自分たちで体験しながらスクラム開発手法を学ぶことができました。 また、弊社SupremeTechでは月末の金曜日に立食パーティーを行います。 ベトナム人の同僚と一緒にベトナム料理を食べることで、親睦を深めることができました。 普段の研修で会話することがない同僚でも、すぐに打ち解けていました。 ベトナム語を教わったり、逆に日本語を教えたりすることでお互いの文化や言語について学び合う良い機会になりました。 海外インターンシップ:第3週目 インターンシップも折り返し地点となり、インターン生のお二人も英語を話す環境にもだいぶ慣れた様子でした。 そこで次はカリキュラムの一つ「Let’s Interview!」を行いました。 この研修は各インターン生とベトナム人開発者が1対1で英語でインタビューを行うというものです。 英語でのインタビューを成功させるため、弊社在籍の英語ネイティブスピーカーのLさんから下記3点アドバイスをいただきました。 会議の進行役の役割会議時に役立つ英語のフレーズ会議を時間通り完了するための時間管理のコツ ネイティブスピーカーの方との英語での会話に少し緊張気味の様子でしたが、インタビューを成功させるため二人とも熱心にLさんの説明を聞いていました。 そして、ベトナム人エンジニア兼プロジェクトマネージャーであるTさんへのインタビューが始まりました。 初めは話しやすい雰囲気を作るために、趣味やおすすめのレストランなど雑談に近い質問から始めました。 徐々に雰囲気も和やかになったところで、インターン生からの本題の質問が始まりました。 いつからコンピュータサイエンスに興味を持つようになったのか?大学卒業までにやるべきことは?どうやって英語を勉強したのか?SupremeTechで働くことをどのように感じるか? インターン生からの意欲的な姿勢に、Tさんも熱心に回答していました。 Tさんからの助言はインターン生にとっては大きな刺激になったようです。 オリジナルアプリ作りでは、機能レビュー会を行いました。 インターン生たちがこれまで作り上げたアプリを実際に動かしながら機能の説明を行い、成果物に対するフィードバックをしました。 レビュー会を通して「どのようなプロダクトが、ユーザの満足度が高く価値のあるプロダクトになるのか」を学ぶことができました。 そして第3週目最後のイベントである、スクラムワークショップを実施しました。 このスクラムワークショップでは、インターンシップの第2週目で学んだスクラム開発の実践編です。 ベトナム人インターン生たちと開発チームを組み、スクラム開発に基づいて一つのプロダクト(絵)を完成させるという内容です。 限られた時間の中で絵の一つ一つの特徴をタスク化し、各作業者が優先度に沿って成果物を作り上げていきます。 初めのうちはやり方に慣れておらず、言葉の壁もあってかチーム内での連携に苦戦している様子でした。 しかし、徐々にスクラム開発でのタスクの進め方に慣れていき、最終的にはチーム一丸となって時間内に成果物を完成させることができました。 ワークショップの最後には、各チームからの成果物のレビュー会を実施しました。 この活動を通して、時間内に顧客が必要なモノを形にする難しさを学ぶことができたと思います。 また、これまでの研修を通してスクラム開発についてどう思うか尋ねると、「スクラム開発が好きになった、より計画的にプロダクト開発ができると感じた、日本に戻ってもスクラム開発手法を使っていきたい」とポジティブなコメントをたくさんいただきました。 海外インターンシップ:第4週目 あっという間に時間が過ぎ、インターンシップ最後の課題である「オリジナルアプリ発表会」の時間がやってきました。 全社員の前で英語で発表するプレッシャーからか、2人とも最初はとても緊張している様子でした。 しかし、発表が進むにつれ二人の表情にも余裕が表れ始め、自分たちのペースでプレゼンテーションを進めることができていました。 大きな問題もなく、無事オリジナルアプリ発表会が終了しました。 発表の終わりの挨拶と同時に大きな拍手が起こり、プレゼンターのお二人もやり切った様子でした。 プレゼンテーションの後にはインターンシップ修了式と写真撮影を行いました。 インターンシップで関わった開発チーム全員と写真撮影を行い、別れを惜しみつつもこの1ヶ月のインターンシップは幕を閉じました。 海外インターンシップを終えて 今回SupremeTechとして初めて日本人向けのインターンシップを行いましたが、社員にとっても学びが多く非常に有意義なインターンシップになりました。 インターンシップを経て更に研修カリキュラムの改善や拡充を行い、今後は新入社員向けの研修等にも活用していきたいと考えております。 SupremeTechは国外で活躍したい日本の若者を応援しています。 顧客と開発チームをつなぐビジネスアナリストのポジションに興味を持たれた方は、こちらから採用情報もご覧ください。

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        2022年2月、SupremeTechはTÜVRheinlandからISO / IEC 27001:2013の正式認証を取得いたしました。 ISO / IEC 27001:2013は、情報セキュリティ管理システム(ISMS)の国際規格です。これは、実施するプロセス・ポリシー・およびプロジェクトにおいて、最高レベルのセキュリティの保証を約束するものです。このデータドリブンな時代において、データセキュリティがすべての企業(特にIT分野)にとって大きな関心事となる中、私たちはプロジェクトのリスクをいかに特定し、評価し、管理し、低減させるかを重要視しています。 SupremeTechは現在、当社のISMSが情報セキュリティのベストプラクティスに沿っているものとして世界的に認められました。そしてこの認証は、私たちのお客様と開発パートナーのために、高品質な製品の基準を満たしていることを示します。また、お客様・パートナー企業・および当社の重要な情報とデータの崩壊または損失による生産とビジネスの損失を防止し、制限するためのシステムとプロセスの構築に成功しました。 この認証を取得することは、2022年の重要な目標の1つであり、長い評価プロセスを経て達成することができました。今後もISOと共にセキュリティ基準を向上させ、お客様に最高のデータセキュリティの実践、あらゆるデータ漏洩を防止するための追加対策、および安全なデータ管理の実践を提供していきます。

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