500万人規模アプリの進化を支える――アジャイル開発で実現する高速開発と安定運用
全国3,000店舗以上の外食チェーンが展開する500万人規模アプリを、アジャイル開発とDevOpsで刷新。評価3.9→4.2、月間アクティブユーザー60万人増の成功事例。
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クライアント企業の紹介
日本国内最大級の外食チェーンの一つとして、全国に3,000店以上を展開する企業があります。この企業は、ファミリーレストランや中華料理、和食、カフェ、しゃぶしゃぶなど、多彩な業態を展開し、幅広い年齢層から支持を得ています。
「お客様に驚きと感動を届ける」という理念のもと、品質とサービスの向上に努め、業界のリーダーとしての地位を確立しています。また、デジタル化にも積極的に取り組み、IT投資を通じて顧客体験の向上を図っています。また、顧客が事前に料理を注文したりオンラインで購入したりできるオンライン小売サービスも提供しています。
背景と課題
前ベンダーによる、運用保守のスピード感と品質対応に課題を感じていました。
それを機会に、飲食チェーン向けのアプリ開発に実績のある当社に声をかけていただき、PJが開始しました。
- 開発・保守の低速化:従来の開発体制では、軽微な修正や緊急性の高い不具合対応にも長期間を要し、ビジネス機会の損失や顧客満足度低下を招いていました。
- トラブルシューティングの不安定性:技術的負債の蓄積により、根本的な原因分析と恒久対策の実施が困難な状況でした。問題の再発が頻発し、運用チームの負荷増大とユーザー体験の悪化が深刻化していました。
- ビジネス集中度の低下:技術的な問題への対応に多大なリソースを割かざるを得ず、本来注力すべき事業戦略やマーケティング施策の企画・実行に十分なリソースを配分できない状況でした。
取り組んだこと
- スクラム開発を徹底し、2週間スプリントで開発物の納品&レビューを実施
- DevOpsプラクティスを導入
成果
- 月1回の定期リリースで機能追加、保守のリリースを実施。
- ビジネス緊急度の高いものは、即時リリース対応し、サービス改善の高速化を実現
- アプリストアにおけるアプリ評価が、3.9から4.2に向上
- 前ベンダーから引き継ぎ、月間アクティブユーザーが60万人増加
引き継ぎから開発の開始まで
プロジェクト開始にあたり、約2ヶ月間の集中的な引継ぎ・アセスメント期間を設けました。
総勢20名の専門チームが、既存システムの技術的負債、未解決バグ、アーキテクチャ上の課題を体系的に分析し、優先度別の改善計画を策定しました。
その上で、プロダクトロードマップと全体スケジュールを策定しました。


アジャイルプロセスで開発をスタート
プロダクトロードマップをもとに、機能を細分化し、優先度を決定。その後、スプリントごとの対応スコープを決めて、開発をスタートしました。

スプリント内で以下の会議体で、ミーティングを実施。
デイリーMTGで、逐次細かな確認事項があれば、確認し、2週間後のレビューMTGで納品物を確認いただく。このプロセスにより、安定的に機能の改善を行い、高速なリリースを実現できました。また緊急の対応依頼があれば、スプリントの途中でも、柔軟に要件定義から実装テストまでを即時に行い、リリースする形でビジネス要件に合わせて臨機応変に対応してきました。

DevOps文化の浸透と自動化推進
開発から運用までの一貫したプロセス改善を通じて、高品質なソフトウェアの継続的デリバリーを実現しました。
CI/CDパイプラインの構築:コード品質管理、自動テスト、デプロイメント自動化を統合し、人的ミスの排除と作業効率化を達成しています。
監視・アラート体制の強化:プロアクティブな監視システムにより、問題の予兆段階での検知と迅速な対応を可能にしました。
インフラストラクチャの最適化:スケーラビリティとパフォーマンスを両立するクラウドネイティブなアーキテクチャへの移行を段階的に推進しています。
成果
セキュリティリスクにつながるモバイルアプリにおけるユーザーの認証処理やトークンの検証処理の改善を開始1ヶ月で修正し、リリース。アプリのストア評価についても、プロジェクト開始前の3.9から4.2へと評価を向上できています。
クライアントからは、
「SupremeTechさんのおかげで、多発していた問い合わせのあったアプリの不具合について、なかなか対応に時間がかかっていたところから、速く改修いただき、ユーザーからの問い合わせも落ち着いて来ています。突発のユーザーからの問い合わせに対しても、柔軟にご対応がいただいていて、助かっています。」とお声をいただいています。
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